Vol.5 P.M.16:00「北野万華鏡ミュージアム」で出会った想像を超える美しさ。
カテゴリー: 新神戸24 -twenty four-
とある若い夫婦が新神戸周辺で過ごす、素敵な休日の様子をお届けしている「新神戸24」。「CAFE buffo(カフェ ブッフォ)」でお茶を楽しんだ2人が次に向かったのは、「北野万華鏡ミュージアム」。全国に3か所しかない万華鏡ミュージアムのうちの一つで、東京や沖縄、広島などの遠方からも常連さんが通ってくるというショップです。ジークレフ新神戸タワーからは北野通を西へ、トアロードを南へ、パールストリートを西へ。徒歩15分の場所にあります。
―同じものには2度と出会えない偶然の美―
万華鏡と聞いて、何を思い浮かべますか?もし、子供のオモチャなんて思っている人がいれば、ちょっと損しているかもしれません。万華鏡は1816年、イギリスのディヴィッド・ブリュースターという物理学者が発明しました。灯台の光をより遠くまで届かせる鏡の組み合わせを工夫しているうちに生まれた研究の賜物なんだとか。発明から3年後には日本へと伝来し、その美しさはまたたくまに話題となったようです。
万華鏡の美しさの一つにタイリング(平面の正則分割、繰り返し模様)が挙げられます。三角形や四角形などの図形、動物や植物など繰り返しに使われるモチーフはさまざまです。有限の世界で永遠に続くかと思われるパターンは、眺めているだけで人を不思議な気分にさせてくれるもの。この魅力にとりつかれた一人が、かの有名なマウリッツ・エッシャーです。彼はこの万華鏡のパターンにインスピレーションを得て、あの独創的な作風を生み出したと言われています。
―多彩な万華鏡がそろうミュージアムで神秘的な世界をのぞいて―
店内に入ると、まずオーナー西澤さんのデモンストレーションが始まります。彼は神戸ルミナリエや宇宙空間など、万華鏡が織り成す幻想的な世界への案内人。万華鏡の魅力を身振り手振り交えて楽しく解説してくれます。落語家やホテルマンなど、多彩なキャリアを持つ西澤さんのユニークな人柄が、楽しいひと時を演出してくれること請け合い。くるくると移りゆく魅惑の世界に思わず目が離せなくなるかも。そうそう、万華鏡は不眠治療や痛みの緩和など病院で使われる例もあるんだそう。ドキュメンタリー映画「心の杖として鏡として」という作品も製作されたそうです。万華鏡には“癒し”というキーワードもあるんですね。
こちらで扱っている万華鏡は約60種、500円から。そのすべてが万華鏡ルネッサンス以降のものだそうです。といっても、イタリアで興ったルネッサンスではなく…。アメリカのコージー・ベーカーというおばあさんが始めた、万華鏡の美しさ、魅力を見直そうという運動のことです。彼女も万華鏡に癒された一人。息子さんを交通事故で亡くされたショックを万華鏡によって癒し、そうした活動をスタートされたのだそう。いまや万華鏡のコンテストなんてのもあるんですね。恥ずかしながら、私は知りませんでした!お店には日本を代表する作家さんの一人、山見浩司さんの作品も置いてありました。国際的にも高く評価されている彼の作品は、いまや入手困難。その繊細で優しい世界に、昔ながらの万華鏡しか知らない私はとてもビックリ。ほかにも作家ものの万華鏡は数多くそろっています。やはり作り手の思いが込もった味のある雰囲気はすてきです。
山見さんの作ではありませんが、こちらも木の質感がすてきな万華鏡。中のガラス瓶を取り替えることで、さまざまな模様が楽しめる工夫が心憎い!また、スワロフスキーを贅沢に使ったこんなラグジュアリーな逸品も。
のぞいてみると、ジュエリーを散りばめたかのようなきらびやかな世界が広がっていました。しかも、オルゴールの音色と共に楽しめるんです。プレゼントとして贈っても喜ばれそう。
レンズの向こうの世界が万華鏡のオブジェクトに変わるタイプ、伸び縮みするタイプなど、多種多彩な品ぞろえ。万華鏡同士を組み合わせても面白い世界が楽しめたりと、レンズをのぞくほどにいろんな世界が広がっていきます。でも、店内に置いてあるのは万華鏡だけじゃないんです。タイに長く滞在したことのある西澤さんが「何か恩返しできたら」と、東南アジアから仕入れた雑貨を販売しているのだそう。ほかに、「Galileo Club International( http://galileoclub.org/
)」という活動もされているので、興味のある方はぜひご覧くださいね!
ディープな万華鏡世界と愉快なトークも楽しめて、一石二鳥の時間が過ごせた私たち。にこやかにお店を後にしたのでした。
北野万華鏡ミュージアム
住所:神戸市中央区山本通3-7-2 万華鏡ビル1F
電話:050-1517-9853、090-1718-0625
営業時間:9:00~18:00
休み:なし
入場料:100円
HP: http://kobekitano.com/
